三菱UFJ証券の元社員が顧客情報を持ち出した

三菱UFJ証券の元社員が顧客名簿を不正に持ち出し、名簿業者に売却したそうです。

ニュースの第一報を聞いた時は、「三菱UFJと言えば、最近までシステム統合で大変だったし、安月給でこき使われたエンジニアが我慢の限界にきて暴走したのかな？」と思ったのですが、三菱UFJ証券との事なので、ちょっと違うのかもしれません。


しかし、システム開発現場の現実を知っている身としては、「起きるべくして起きた事件」と思います。

銀行でも証券会社でも、情報システムは業務を回すための最重要要素と思います。
この情報システムを構築し保守運用しているメンバは、会社にとって最重要人物であると思います。
にもかかわらず、IT系の仕事は現代の３K職場（きつい、帰れない、給料安い）と呼ばれているように、果たしている重責や貢献に対して、十分に報いられていないと思います。

特に今回の事件は、かつて「お金を持ち逃げされるとまずいので、持ち逃げしようという気が起こらないように高給を払わなければいけない」といって、社員に高い給料を払っていた金融グループで発生しているという点で興味深いと思います。
灯台下暗しといった所でしょうか？


きっと今後も、このような事件は発生し続けると思います。
何か取り返しのつかない大事件でも発生しない限り改善される事は無いでしょう。

「中国オフショアでコスト削減」等と言っている間は改善されるはずもないし、このままだったら大事件が起きて、取り返しのつかない事になっても改善しないかもしれません。


まずはITデフレを解消しなければならないと思いますが・・・
自分にできる事が一つも思いつかない・・・