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昨日はニュースだけ読んでソニーの決算について語ってしまいましたが、本日は真面目にソニーの決算書を読んでみました。 [投資]


日経のWebサイトよりソニーの「平成23年3月期 第2四半期決算短信〔米国会計基準〕(連結)」を読んでみました。

テレビ事業は「CPD分野」っていうカテゴリに含まれるようですが、この分野の営業利益は「169億円」なんですよねぇ。
赤字じゃ無い・・・
確かに定性的な記述に
構造改革費用を 除くベースで分野全体の損益変動にプラスの影響を与えたカテゴリーは、デジタルシネマプロジェクター及びHD制作用の放送・業務用機器などの売上が増加したプロフェッショナル・ソリューション、イメージセンサーの売上が増加した半導体などです。一方、マイナスの影響を与えたカテゴリーには、販売台数が増加したものの価格下落の影響を受けた液晶テレビ、売上が減少したビデオカメラが含まれます。

とあるので、テレビ事業は赤字なのでしょうが、どのくらい赤字なのかは良くわかりませんね。

分野毎の売上高、営業利益は以下に示すようになっているようです。
分野売上高(億円)営業利益(億円)
CPD分野8,853169
NPS分野3,69169
映画分野1,448△48
音楽分野1,11081
金融分野2,219430

記事では「PS3が好調で・・・」みたいな事が書いてありましたが、こうして並べて見るとPS3が含まれるNPS分野より、テレビが含まれるCPD分野の方が売上高も営業利益も倍以上あるんですね。

やっぱりソニーは映像機器のメーカなんだなぁ・・・

あと金融分野の利益率の良さも目立ちますね。
私も車を持っていた時はソニー損保を利用していて、保険料とか十分安いと感じていたのですが、それでも結構な利益率なんですね。
やっぱり店舗とか無いのが効いているのかな?


全体的に気になったのは、売上高が前年同期比で4.1%しか増加していないのに、利益では前年同期が赤字だったのに、今年は黒字って所ですね。
これって派遣切りとか工場の海外移転とかいったリストラを進めて黒字にしたって事ですよね。
黒字になった事は株主としては嬉しいですが、黒字になった理由を考えると日本人としては寂しいですね・・・


後は株主として気になったのは1株当たり株主資本が3末の本決算では2,955.47円だったのに2,871.12円に減った所かなぁ。
貸借対照表を見ると「累積その他の包括利益」っていう勘定科目が前期より△129,792(百万円)なのが影響しているっぽいです。
「為替換算調整勘定」みたいな勘定科目が見当たらない所を見ると、この勘定科目がその役割を果たしているのかなぁ?


それと2010年度の連結業績予想を「売上高を下方修正し、営業利益、税引前利益、当社株主に帰属する当期純利益を上方修正」していますが、下半期の想定為替レートが「1米ドル83円前後、1ユーロ110円前後」なので、為替が今も円高の方向に進んでいる事を考えると、本決算では修正後の見通しより悪い数字になりそうですね。
1ドル80円で予想してくれれば良かったのに・・・

まあ、いずれにしても売上高の下方修正は痛いですね。
「世界同時不況だからしょうがないよ」って言ってしまえばそれまでなんでしょうけど、売上高が上がらないと企業規模としての成長は無いですからねぇ・・・

やっぱりAppleに買収されちゃうかも?(笑)

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