SSブログ

図書館システム問題の続報が出ましたね。 [投資]

Wikileaksの問題に気を取られていて危うく見逃す所でした・・・


以前当ブログで取り上げた「図書館のウェブサイトから自作のプログラムで新刊図書の一覧を取得していたら、図書館のシステムが落ちて、男が警察に事情聴取された。」ニュースの続報が出ましたね。

システムを作ったSIerは三菱電機インフォメーションシステムズ(MDIS)で、
  1. 大量アクセスを受けるとDBとのコネクションが枯渇してシステムが落ちる問題
  2. 調査の過程で個人情報の流出まで起こしていた問題

を認めましたね。
同社ではシステムインテグレーターとしての責任を果たすことができていなかったと認識しており、それぞれの問題で複数の再発防止策を発表している。

との事ですが、この事件では警察の事情聴取を受けた無実の人が居る事も忘れないで欲しいですね。
完全な推測になってしまいますが、彼は警察の事情聴取を受けたことで、多少は社会的な信用を失ったでしょうし、下手をすれば職を失う等しているかもしれません。
彼への誠意ある対応を忘れないで欲しいと思います。


しかし、記事から推測するに、このシステムが作られたのは2000年頃ですか・・・
まだ、Webアプリが世の中にで始めた頃の作成ですね。
この頃ってまだJavaサーブレットも存在していなかったか、存在していたとしても普及していなかったと思います。
当然Seasar2どころかStrutsすら無かったと思います。
PHPとかも無いですよね。たぶん。LAMP自体概念が無かったと思います。
Webアプリのフレームワーク自体存在していなかったかも知れませんね。
当然コネクションプーリング等の高負荷対策の仕組みも無かったと思います。

このシステムって何で作られているんでしょうね?

私も初めてWebアプリの作成に携わったのがこの頃で、当時はMicrosoftのActiveServerPagesを使っていたような記憶があります。
当時はまだCGIが主流だったような気がするので、CGIだったりして・・・


バグと言ってしまえばバグなんでしょうけど、私から言わせてもらえば、これはシステムの寿命が尽きたって事だと思います。
「十年一昔」って言いますけど、10年前の技術で作られたシステムが、現状に耐えられると考える方がおかしいですよね。

こういうのを自らの誤りと認めてしまう辺りSIerの自らを律する厳しさを感じますね。
これが私が所属している会社だったとしても多分同様の発表を行ったでしょう。
SIerは自分達に厳しすぎますよね。
徹夜しようが休出しようが赤字になろうがうつ病になろうが、絶対諦めないですし。
この業界に属する一人としては、もう少し楽させて欲しいと思いますよ。ホント。


個人情報に関しても十年前と今じゃ状況はずいぶん違いますし、当時の基準で当時の作業を評価すれば、致命的なミスとは言えないと思いますよ。
まあ、当時も顧客情報の流出は重大事故でしたので、こちらを擁護するつもりはありませんが。

Seasar2入門

Seasar2入門

  • 作者: ひが やすを
  • 出版社/メーカー: ソフトバンククリエイティブ
  • 発売日: 2009/02/11
  • メディア: 大型本



Seasar 2 徹底入門 SAStruts/S2JDBC 対応

Seasar 2 徹底入門 SAStruts/S2JDBC 対応

  • 作者: 竹添 直樹
  • 出版社/メーカー: 翔泳社
  • 発売日: 2010/04/20
  • メディア: 大型本



nice!(11)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:
Related Posts Plugin for WordPress, Blogger...

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。