昔の技術者って逆にすごいと思います。

最近、北朝鮮による人工衛星？の打ち上げや、若田さんの国際宇宙ステーション長期滞在等で、宇宙関係のニュースやドキュメンタリーに触れる機会が多かったです。

その中で、アメリカの有人宇宙飛行計画のドキュメンタリーを見ていて思ったのですが、昔の科学者・技術者ってすごいですよね。

例えば、アポロ計画の前に行われていたジェミニ計画で使われた宇宙船には、コンピュータは（まだ搭載できるような小型なものは実用化されていないため）搭載されていないんですよ。
つまり、完全アナログ制御な訳です。

コンピュータを使わずに、宇宙まで行ける乗り物を制御する・・・
二機の宇宙船によるランデブー飛行や、ドッキングまで行ってしまう・・・

当たり前のようにコンピュータに囲まれて暮らしている自分にとっては、想像もできない世界です。

ジェミニ計画が行われていたのは60年代ですよ。
自動車のエンジンがキャブレターで燃料制御していた時代です。


アポロ11号が月に行ったのは、1969年です。
UNIXが誕生したのは、1970年1月1日という事になっていますから、人類が初めて月に降り立った時、UNIXはまだ世の中に出ていなかった訳です。
当然インターネットも存在しません。

久しぶりに映画「アポロ13」を見直してみたのですが、計器なんてメモリの上を針が動く超アナログなものなんですよ。
ラベル船長が載っていたコルベットなんて、サイドに白いペイントが入っている、いかにも昔のアメ車って感じのタイヤを履いていますし・・・

そのような技術レベルであれほどの偉業を成し遂げる・・・
すごい事です・・・

また、それに要した予算もちょっと想像ができないですよね。
それほどの予算を投入できた当時の人々のパワーもすごいと思います。
冷戦ってほんとうに見えない戦争なんですねぇ。



映画「アポロ13」が公開された時の自分は「アポロ13のCGすごい」と映画の作成技術にばかり関心していて、そこで語られている物語のバックエンドのすごさはまったく理解できていませんでした。

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