合理化・低コスト化の行き着く先 [投資]
「捏造とかしちゃいけないでしょ!!」って言いたい所なのですが、素直にそういう気持ちにはなれません。
航空業界という所は、JALを見ればよくわかるように収益を上げる事が難しい業界のようです。
アメリカでもパンナムとかデルタとか、チャプター11を申請した事のある航空会社はたくさんあります。
そのような業界へのいわば下請け企業なので、厳しく、短納期、低コストを要求され続けたのでしょう。
「早く・安く」納品すれば、次回はさらに「早く・安く」を要求される。
これが永遠に続いたのではないでしょうか?
最初は企業努力で対応していたのだと思います。
でも、世の中限界ってものがありますよね。
いつしか企業努力ではどうにもならない要求が来る事が当たり前になっていたのだと思います。
小糸工業は航空業界に特化した会社の様ですから、要求を飲まず、注文を突っぱねていたら仕事にならず「売上が入らない=倒産」という事になります。
生き残るために、そこまで追い込まれていたという事でしょう。
今回の事件は、行き過ぎた合理化・低コスト主義の招いた結果の氷山の一角と思います。
JR福知山線の脱線事故とかと根っこの部分では同じように思えます。
ITデフレとも一緒かな?
毎年3万人も自殺する人がいるとか、うつ病になる人が多いとか、根っこの部分は皆同じなのではないでしょうか?
JR福知山線脱線事故の時も、「行き過ぎた合理主義を見直さなければ」等と世間では言われていたと思いますが見直される気配はありません。
今回の小糸工業の件も同じ結果になるように思います。
確かに小糸工業は今回悪い事をしました。
でも、それを行うに至った経緯に皆が思いを馳せないと、第二第三の小糸工業がどんどん出てくると思います。
私ごときがブログでこんな事を書いても世の中変わるとは思いませんが、書かずにいられませんでした。
「安くて早い」なんだかファストフードのようですね。
ファストフードに乗ってるのかと思うと、ナンダカなぁって感じです。
チケットが安くて喜んでる身としては、片棒を担いでいるような気もして・・・複雑な心境です。
by 空姐 (2010-02-09 19:55)
コメントありがとうございます。
高くても良いものを選ぼうとしても、監督官庁が今まで見抜けなかった問題を消費者が見抜くのも難しいですしねぇ。
例えば、職を失ってもすぐに次の職が見つかるように国が支援する等して、製造者が「NO」と言える世の中を作って行く事が必要と思います。
一朝一夕には行かないとは思いますが・・・
by marbee (2010-02-09 20:26)