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何事も認める事から始まりますからね。成長してますね。北朝鮮。下手したら日本は抜かれるかも? [投資]


私はこのニュースに記載されている事以上の事は何も知りません。
これから書く事は基本的に私の推測に基づいて記述されている事をご了承の上お読みください。


何事も失敗を認める事から始まると思うんですよね。
失敗したと認めるから対策に進んでいける訳で・・・失敗したと認めなかったらそこで止まってしまう訳で・・・
言い訳なんてしようと思えばいくらでもできる訳で・・・そんな中「失敗しました。」と認めた北朝鮮は成長したと思うし前に進んだと思う。


私はソフトウェアのエンジニアなのでその知識で書きますが、恐らくこれから書く事は物造りに共通している事だと思います。


通常、問題が発生した時以下に示す5stepを順番に明らかにする事で解決します。
近道は無いと思っています。
  1. 現象
  2. 技術的原因
  3. 動機的原因
  4. 対策
  5. 再発防止策

今回の北朝鮮のロケット打ち上げ失敗を空想して上で挙げた解決stepの具体例を示してみたいと思います。

現象:
ロケットが打ち上げ途中で爆発し四散した。

技術的原因:
打上げ時の振動で燃料パイプが緩み燃料が漏洩引火して爆発した。

動機的原因:
打上げ時の振動を甘く見て接合部の締め付けトルクを甘く設計していた。
ロケットの重量を軽くする事を重視し、ロケットの強度を軽視していた。
打ち上げ直前に各部がしっかり接合されているか最終確認する事を怠った。

対策:
・今回の実験より観測された振動の大きさから接続部に必要な締め付けトルクを再計算し次のロケットに適用する。締め付けトルクの強化に必要ならばパイプ類の材質の変更にまで踏み込む。材質変更の結果重量が重くなった場合はロケットの推力も見直す。
・打ち上げ最終確認のマニュアルに接合部の締め付けトルクの確認手順を追加する。

再発防止策:
・軽量化よりも安全性を最重要項目とする。
・打上げ時の最終確認手順をもう一度全体的に見直し、今回の実験結果から必要と判明した手順を追加する。


と言った感じではないかと思います。
通常何かを作る時は、テストをして上で示した5stepを問題が無くなるまで繰り返して、問題が出なくなった所でやっと完成となる訳です。
何回テストしたら問題が出尽くすか・・・それはやってみないとわからない事で・・・事前に見積るのは根本的には無理だと思います。
その意味でも・・・予算とリリース時期を事前に決めてから物造りを始める今の日本の物造りは・・・無理があるというか・・・間違っていると思います。


今回、北朝鮮は「失敗を認める」という事を行いました。
これから上で示した5stepを問題がすべて出るまで繰り返す事ができればロケット打ち上げの技術を手に入れるでしょう。
そしてそこから得られたノウハウを他の分野に応用する事で色々な技術が発展すると思います。



一方、日本はどうでしょう?
昨今の経営者と若者は上で挙げた5stepを軽視する傾向にあると思います。

私は後輩が問題の対策を行う時に5stepを明確にするように指導した事がありますが、「なんでそんなメンドクサイ事しなければイケナイんですか?俺それ不要だと思っているんですけど?」と言って拒否られました・・・

また三菱自動車のトラックのハブの強度不足隠蔽問題に見られるように経営者も製品のリリース時期や予算を絶対視して5stepを疎かにしている節があります。

今までは現場の技術者がサービス残業等で5stepを行う事によって日本製品の品質を死守してきましたが今は・・・経営者もこれからを担う若手も・・・
結果、今の日本の物造りの終落があると私は思っています。


いい加減に見られるアメリカ人の方がAppleでジョブスが取っていた方針に見られるように5stepを大事にしていると思います。
日本の物造りはそこまで落ちたと私は思います。
正直今のままでは日本の物造りの未来は暗いと思います。


下手をしたら北朝鮮に抜かれる・・・かも?


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