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お盆に巣ごもっている人達が一斉にアクセスしたのですかねぇ・・・ [IT]


きっと、今までに経験した事の無いトラフィックが襲ってきたんでしょうねぇ・・・
現場で対応している方々の健康が心配です・・・


でも、mixiは有能なエンジニアを多数プロパーとして抱えているでしょうから、きっと解決策を見出してピンチを切り抜けられるんでしょうねぇ・・・




私はこの手のニュースを見ると私の務めている会社の現状(=SIer現状と思います)を憂いずにはいられません。


最近のSIerは作業の外注化、中国IPの活用推進等でプロパーが直接システムを構築する機会が減っています。
プロパーが行うのはお金の計算とせいぜい基本設計までで、それ以降の下流工程は外注に任せる事がほとんどです。
このため、技術力は昔と比べても確実に落ちていると思います。
mixiの例が示すように昔よりも高度な技術力を求められる市場環境であるのにです。


このため、デスマーチの発生確率等も増えており、不採算案件も増えているように思います。


経営という視点で考えても、mixiやGREEのように有能な技術者を多人数自社のプロパーとして抱え、自社の技術力を高く保つ事は極めて重要と思います。


mixiのように正しい方向に進んでいても、今回のように対応に苦慮する事態に遭遇するというのに、今のSIerでこのような事態に対応できるのか・・・


私は心配でたまりません。


顧客の過剰な値下げ要求がこのような技術力の低下を招いたのか、長期に渡るデフレ経済が悪いのか・・・


いずれにしても今のままだと、不採算案件の増加で倒産するSIerも増えるでしょうし、日本経済を揺るがす大事件を起こさないとも限りません。


っていうか、みずほ銀行のシステム統合の際にすでに事件になっていますね。


SIerも自社で有能な技術者をプロパーとして大量に抱え技術力の向上を目指すのが急務と思いますが、今の市場環境を考えると、そのような方向に向かうのは一生無理なように思います・・・


自分の無力さを痛感しますねぇ・・・




なんかこの手の事件が起こる度に同じ事を書いているような気がするのですが、ITも今では社会的なインフラと思います。

エンジニアは医者や弁護士のように高い技術を要求される専門職とも思います。

医療保険制度が医療を支えているように、インフラとしてのITを支える何かが必要な時期に来ているように思います。

それも何年も前に・・・


ちなみにアメリカにはSIerという業態は無いそうです。
アメリカの企業は自社のシステムを構築する際には自社のシステム部のエンジニアが作業を行うそうです。
当然保守も同様ですね。

このため、プロジェクトの立ち上げ時に中途採用でエンジニアを雇い、プロジェクト完了時には保守要員や次のプロジェクトのための要員を残して解雇するそうです。

このため、エンジニアの流動環境が充実しているそうです。



システム開発のリスクは日本のようにSIerに押し付けるのでは無く自社で引き受けるそうです。

SIerというのは日本独自の業態だそうです。
日本人のリスク回避指向がSIerという業態を生んだのかもしれません。
もうこの業態も限界に来ているのかもしれないですねぇ・・・


タグ:mixi 障害
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